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2012年05月 アーカイブ

2012年05月03日

スペインでの移動手段(短距離)

日本はゴールデンウィークの後半に入りましたね。皆さん、お休みを有意義に過ごしていらっしゃることと思います。こちらも、毎年5月1日はメーデー、2日はマドリッド州の日ということで連休になり、そして今年は4月28・29日が土日だったので、学校などは間の30日も休みとして5連休となりました。もう5月なのですが、お天気はまだまだ不安定な状態が続いております。そろそろ安定して、もう少し気温があがってほしいと感じています。

前回の投稿で、スペインが財政難で苦しんでいるというニュースをお知らせしましたが、当然、各自治体も同じで、その解決策として各種料金の値上げを行っています。5月1日からもマドリッドの地下鉄の10回券(metrobús)が値上げされました。今回の値上げで9.30ユーロが12ユーロへ。2005年には5.80ユーロだったので、2倍以上になってしまいました。ほんの5-6年前には日本の公共交通機関の運賃に比べて、かなり割安感があったものが今やほとんど同じくらいになってしまいましたね。

この10回券は、メトロにも市バスにも乗れるという便利なもので、また、何人かで使っても大丈夫です。日本からの観光客の皆さんは分かりやすい地下鉄をご利用になる方が多いでしょうが、お一人改札を入ってからもうお一人に切符を渡して使ってください。

マドリッドもバルセロナも地下鉄の路線がかなり多く、電車の本数も多く本当に便利なのですが、日本からの旅行客の方でどうしても時間を有効に使いたい方は、タクシーが早いです。また、たくさん走っていますので、捕まえるのも簡単です。でも、料金が心配という方が多いのではないでしょうか?各都市の市役所で細かく料金を決めていますし、料金を多く取る悪質なドライバーのクレーム処理などに力を入れているようなので、安心して乗ることができるようになっています。


   マドリッドのタクシーはすべて白いボディーに
赤の斜めのラインというデザインに統一されています。

スペイン政府観光局が作成した料金表を見てください。
https://i02.smp.ne.jp/u/spain_img/KankotojyohoMar2012/TaxiMADBCN.PDF

この料金表をご覧いただけると分かるように、日本のタクシー料金システムとは違い、同じ区間を走ったとしても、曜日や時間帯によっても変わってきます。そして、この初乗り料金(inicio de viaje)で何キロまで乗れるというのではなく、タクシーを利用したらその距離に応じて算出された料金に初乗り料金がプラスされます。また、マドリッドの料金表で1km毎の料金が二段になっています。下の料金は、マドリッド市内から市外に入ったときに適用されるものです。

空港や駅などから利用すると追加料金が課せられますが、これは荷物の出し入れがあることを考えると理解できます。最近ガソリン価格の高騰でスペインのタクシー料金が値上げされているにもかかわらず、改めて日本の料金と比較してみましたら、やっぱり割安ですね。もちろん、地下鉄構内のちょっと古めかしいエスカレーターなど、日本にはない雰囲気も味わっていただきたいですが、スペインでの滞在時間を有効に使うためには、不安がられず、なんといっても早いタクシーのご利用も考えてみてください。

2012年05月17日

スペインの医療制度

5月も半ばになって、ようやく肌寒い不安定な天候が終わったかと思ったら、いきなり真夏の暑さになり、30度以上まで上がる日になっています。アンダルシア地方では、40度近くまで上がっているとか。毎年そうですが、最初の暑さは、湿気がないといえども身体にこたえます。

雨が多かった時期が終わり暑くなると、空気が急に乾燥し、さまざまな花粉が飛び始めます。日本で花粉症といえば、多くは杉花粉が原因ですが、スペインではイネ科の植物又はオリーブの花粉がアレルギーを引き起こします。次男が花粉症で、先週の半ばからかなりひどくなり、アレルギーを抑える薬をのんでいても鼻水が出てくるようで、ティッシュが手放せません。日本の方は、なんで今頃花粉症?と不思議に思われるでしょうが、7-8月のイネ科の草が完全に枯れるころまで、続きます。

また私は、年のせいでしょうね。結構歯は丈夫な方でしたが、ひどく虫歯が痛み出し歯医者のお世話になることになりました。

ということで、今日は、スペインの医療制度についてお話したいと思います。

スペインでは日本と違い、公立病院と私立病院でのかかり方が違ってきます。公的な病院は、まず最寄りの診療所で一人ひとり決められている主治医に診てもらってから、必要な場合、専門医による診察に進むこととなります。よほどのことがない限り、最初の主治医の診断で薬の処方箋を発行してもらい、診療は終わります。公的な病院での診療は全く無料で、また、発行される処方箋で薬を買うと、一般では4割負担、年金生活者はなんと無料で薬を買うことができます。

なんと素晴らしい制度、と思われる方も多いでしょうが、問題は専門医に診てもらうまでに時間、日数がかかることです。幸い、今まで我が家では重大な病気をすることがなかったので、困ったことはありませんでしたが。。。


   家の近くの診療所 結構お世話になっています。

そこで、問題があったときにすぐに専門医に診てもらいたい人は、私立病院にかかることとなります。公的社会保険料とは別に、私的医療保険会社にお金を払って入会するとその保険会社と契約のある病院にかかることができます。こちらでしたら、すぐに専門医に診てもらうことができますが、薬の処方箋をもらっても全額負担になります。

一方、歯の治療には、結構お金がかかります。公立病院にも歯科医はいるのですが、大人は定期健診と抜歯のみです。よって、ほとんどの歯医者は私立のクリニックなのですが、私的医療保険の契約クリニックでも治療にはお金がかかります。たとえば、一般的な虫歯治療、削って詰め物をするのが保険なしで約60€で保険ありでも約半分はかかるということです。私の場合、虫歯が進んでいる上に、日本にいたときにつめた物が取れてしまった歯もあったので、全部で300€弱かかります(保険なし)。とほほほ・・・実は、ちょっと痛みを感じたときもあったのですが、それほどの痛みじゃなかったので放っておいたのです。皆さん、歯が痛み出したら、早めに歯医者さんに行ってくださいね。


2012年05月30日

サン・ミゲル市場に行ってみました!

マドリッドに住み始めて早14年が経とうとしています。歴史的な建造物や美術館を売りにしている観光都市マドリッドとしては、訪れたい観光地としてたとえば東京などのようには変化はないのですが、私がこちらに来てから変わったところもあります。その一つが、サン・ミゲル市場。市場はなんと約100年も前の1916年に建築されたらしいですが、2009年にリニューアルし、スペインのどこの街にもある市場(mercadoメルカード)とは趣をかえてグルメスポットとして再オープンしました。リニューアルしたときは、テレビなどでニュースになっていたのでしょうが私は全く知らず、つい先日日本の旅番組でスペイン特集のときに見て知ったのでした。

というわけで、昨日、お昼ご飯を食べに行ってきました。スペイン人のお昼タイム14:00頃着いたら、物すごい人・人・人。市場内には、とてもおいしそうなものがたくさんあり、どれにしようか迷いました。チョイスしたのは、生牡蠣、サルモレッホ、うなぎの稚魚もどきのピンチョス、チーズの春巻き。市場内のあちこちにテーブルがあるので、市場内でいただくことができるようになっています。この後、パエリアとコロッケ、最後にデザートとしてフレッシュフルーツのミックスジュースでしめました。


   生牡蠣はちょっと不安もありましたが、大丈夫!でおいしかったですよ。

サルモレッホは、アンダルシアでよく飲まれる、ガスパチョとほぼ同じ味のスープです。パンが多く含まれているためもっとドロドロしています。

普通、パエリアは、レストランなどで食べようとすると、2人前からしか注文できません。でもここでは、半人前から注文できます。またコロッケも1個ずつ買えますから、いろんなものを少しずつ食べてみたい人には、ぴったりの場所です。もちろん、ビールやワインも買えますよ。

難点と言えば、いすがあるにはあるのですが数が少ないですし、ゆったり座れるようないすではないので、観光の合間に休憩しながら食べることができないことでしょうか。

マヨール広場のすぐ近くで、定休日なしで、しかも10:00から夜中の12時まで(木、金、土曜日は夜中の2時まで!)オープンしているので、好きな時間にご飯を食べることもできますよ。マドリッドに旅行にいらっしゃったら是非お立ち寄りください。


   マヨール広場にあるレストランのテラス席。テラスでの食事が気持ちいい季節です!

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