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スペインの学校事情 1

17歳の長男の学校が今日から始まりました。13歳の次男は明日から。だらだらしていた、長い夏休みも終わりです。

スペインの義務教育は、小学校が6年間、中学校が4年間となっています。その後、勉強を続けたい人は、高校が2年間あり、その後大学が学部によっても違いますが、5年から6年あります。小学校に上がる前も、同じ学校で幼稚園のようなクラスが、3歳児クラスからあります。

学校には、公立、半私立、私立の3種類があります。公立と私立は日本にもあるので、お分かりいただけるでしょう。半私立というのは、政府の補助を受ける私立です。いろいろと政府の出す規準を満たした学校で、義務教育期間中は授業料がほとんどゼロかわずかな金額を納めるというもの。とても人気があります。

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    我が家の息子たちが小学校6年まで通っていた近所の公立小学校

というのは、スペインの公立の学校は、たとえ居住許可がなくても子どもは無料で受け入れてくれます。移民が多いマドリードの市内の公立学校はクラスの半分が移民という学校もあるのです。ということは、残念ですが、生徒のレベルが下がってしまう。ということで、教育熱心なスペイン人家庭の多くが子どもに私立へ行かせたいと考えるのです。

スペインと日本の学校制度の大きな違いは、大学入試までまったく入学試験がないということ。私立の学校でも入学試験がないし、高校も中学を卒業していればだれでも入れます。ですので、有名私立に入りたいので、幼稚園から塾に行くなんてことは、全く想像もできないことです。

我が家の長男は、皆さん驚かれると思いますが、3ヶ月もある夏休みにスペインの学校の勉強は一秒もしていません。来年の6月には大学受験が控えていると言うのに。。。それでもなんとかなっていくようです。学歴社会の日本では信じられないことでしょうね。


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2008年09月10日 19:12に投稿されたエントリーのページです。

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