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スペインの父の日

今年のスペインの冬は雨が多くとても寒かったです。また雪も多く、なんと1週間と少し前、あの温暖なバルセロナがあるカタルーニャ地方に大雪が降り、バスや電車が止まり、多くの人が家に帰れない状況になってしまいました。それと、ジローナという街の地方ではいまだ電気が復旧しない地区もあり、多大な損害が出ているようです。厳しい冬も3月の中ごろになって、最高気温が15度を上回るようになってきました。ようやく木々の花のつぼみが膨らみ始め、通りを歩くのもとても気持ちよくなってきました。そんな春の訪れを感じ始めた、今度の金曜日、3月19日にスペインでは父の日を迎えます。

3月19日は聖人ヨセフの日(スペイン語では、サン・ホセ)です。聖人ヨセフは、イエスの養父であることから、父の日とされたようです。今回、このコラムを書くにあたって、父の日のことを調べてみましたが、ウィキペディアによると全世界の国々で父の日はいろいろあるようです。スペインと同じ3月19日が父の日なのは、イタリアやポルトガルなどスペインを入れて7カ国。日本と同じ6月第3日曜日なのは、アメリカ、中国、イギリスなど17カ国あります。

スペインの父の日は、日本の父の日と同じように、父親に感謝の気持ちを表し、プレゼントをしたりします。この日は、火祭りが開催されるバレンシアでは、毎年祝日ですが、そのほかの地方では祝日になったり、祝日でなかったり。そうです。スペインの祝日はとても複雑なのです。

スペインの祝日は、全国で祝日となる日が元日やクリスマスなど全部で10日、そのほかに州で定められた日が2日、さらに市単位で定める日が2日あります。そして、その祝日の中で日曜日にあたってしまう日があると、たとえばマドリッド州の日、5月2日が今年は日曜日になりますが、日本のように月曜日を振り替え休日とせず、カトリック教の守護聖人の日のうちのいくつかが候補になっていて、その中から選んでいくのです。だから、州や市によって祝日が違う上に、また年によっても祝日が変わってくるのです。ですので住んでいる我々でも、またスペインの人たちもいつが祝日なのか、わからないこともしばしば。今はインターネットという便利なものがあるので、すぐ調べられますけどね。祝日はほとんどのお店が閉められてしまいますので、旅行の計画の際は訪れる市が祝日になっていないかどうかも、調べられるとよいかもしれませんね。

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 今回のコラムの内容とは関係ありませんが・・・
 アトーチャ駅、 毎年3月11日には6年前に起きたテロ事件の犠牲者の追悼式が行われます。

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2010年03月17日 21:55に投稿されたエントリーのページです。

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