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2011年12月 アーカイブ

2011年12月01日

タラベラ焼きの街へ

2011年もあと一月残すのみとなりましたね。マドリッドも朝晩の冷え込みが厳しくなってきています。先週の金曜日、友人と私の家から車でタラベラ・デ・ラ・レイナ(以降はタラベラのみ)へ行って来ました。二人ともタラベラ焼きを買いに行きたかったのです。

タラベラには、水量の豊富なタホ川が流れており、その流域で良質の土がとれることから、タラベラ焼きがさかんになったようです。

タラベラはGoogle Mapでこの位置です。マドリッド市内からは100キロ強ありますが、この日はお天気もよく、おしゃべりしながらの移動はとても早く感じました。

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夫の会社にタラベラ出身の人がいて、お勧めのタラベラ焼きのお店をいくつか聞いておりました。タラベラ旧市街に入るまでは順調だったのですが、市街地に入るとどこにいるかわからなくなってしまいました(カーナビがついてないので・・・涙)。でもたまたま通った道でお店をみつけ、そしてすぐ近くに車をとめることができたので、その店に行くことに決定。

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ここではお値打ちな商品がずらり。友人は植木鉢を中心に大人買いしました。

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その後、旧市街を散策。タホ川にかかるローマ橋の近くに別のタラベラ焼きの店を発見。こっちは遺跡近くにあるので、観光客向けの店という感じで先ほどの店よりはお値段が高かったのですが、洗練された食器類が中心で私はとても気に入りました。

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ここで、私はいくつか購入を決定。支払いのときに、ここの店主がいろいろと話してくれました。バルセロナオリンピック開催の年、1992年に、伊勢丹デパートが日本各地でスペイン物産展を開催し、そこでタラベラ焼き絵付け実践をするために日本に行ったことがあるとか、この店の奥で絵付け作業をしていて、それを窯で焼いているとか、などなど。お金を払った後に、絵付けしているところを写真に撮らせてもらいました。

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この写真に出ている水差しは、レオンで販売しているそうです。グレゴリオ暦に関する絵だそうで、かなり売れ行きがいいらしいですよ。

今回私が購入した品物はこちら。ふた付きの鉢には、お漬物をいれています。おしゃれでしょう?とても気に入っています。もっとお皿など買ってこればよかったと後悔しています。

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タラベラの街についてはまた次回の投稿で。お楽しみに!

2011年12月14日

タラベラ・デ・ラ・レイナ

サッカーファンの方ならもちろん、そうじゃない方も、今、F.C.バルセロナ(Futbol Club Barcelona、以下バルサとします)が日本にいることをご存知ですよね?そうです。昨年度、ヨーロッパチャンピオンとなったバルサは、クラブチームの世界一を目指して、FIFAクラブワールドカップ ジャパン2011で戦うため日本にいるのです。12月10日土曜日、伝統の一戦(クラシコ)と呼ばれるレアル・マドリッドとの試合でマドリッドのホームにおいて1-3で下し、そのままマドリッドから成田空港へと飛び立ったのでした。

この大会におけるバルサの初戦は15日で、相手はアジアチャンピオンのカタールのアルサッド。もし、ヨーロッパで行う試合なら、文句なしにバルサの圧勝となると思いますが、バルサはまだ日本に着いて間もないし、時差が8時間もあるし、重要な試合をたくさんこなしての試合になるので(それはどこのチームも同じでしょうが)、少し心配もあります。とはいっても、世界を代表する選手を何人も擁するチームの素晴らしいプレーを、是非テレビ観戦してみてください。

前回の投稿でご紹介した、タラベラ焼きの陶器。今回はそのタラベラ焼きの街、タラベラ・デ・ラ・レイナ(以下タラベラとします)について書きたいと思います。

タラベラはスペインのガイドブックに載るような、とても素晴らしい建造物があるわけではありませんし、現在でははっきり言って重要な産業もない市です。ただ、前回の投稿でも書いたように、スペインを代表するタホ川の流域にあり肥沃な土地であったため、また交通の要所として過去には栄えていたという歴史があります。その遺跡の一つが、現在も使用されているローマ橋です。川沿いには遊歩道が整備されていて、ベンチもありました。近くにこんな場所があるなら、毎日散歩したいと思いました。

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中世に建造された城壁も残っていました。

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また、さすがタラベラ焼きの街だけあって、タイルなどで装飾が施されたベンチや劇場が、とても印象的でした。

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エクスマドゥーラ地方のカセレスやメリダなどに行かれた帰りに、または近くにある古城を改築したオロペサのパラドールに宿泊した帰りに、タラベラ焼きのお土産を買いに寄ってみられてはいかがでしょうか?

2011年12月28日

2011年が終わります

皆さん!ご覧になりましたか?FIFAクラブワールドカップ ジャパン2011のブラジルのサントスとの決勝戦。バルサの圧勝でしたね。試合の後、さんまさんがメッシにサッカーに関する質問はもうたくさんされているからと「老後のこと」を聞いたのを覚えていらっしゃいますか?海外のいろいろな国で批判されたらしいですが、もちろんスペインでのスポーツニュース番組でも、「5人くらいも人がいて質問したのが老後のことだけだった」と、とかなりあきれた感じで言っていました。バルサの優勝はうれしかったのですが、日本のテレビ中継(試合後の放送)はもうちょっと段取りをよくできなかったのかと、残念に思いましたね。

今年もあと数日で終わりです。スペインのクリスマスや大晦日の過ごし方については、2007年12月の投稿で書いておりますので、興味のある方はそちらをご覧になってください。

今年もクリスマスの数日前に夫の会社からCesta de Navidadがプレゼントされました。これはお歳暮みたいなもので、クリスマスの食卓でいただくような食品が詰められています。日持ちがするものばかりで、アスパラガスやアーティチョークなどの野菜の瓶詰めやハム類、チーズなどなどたくさん入っています。その中にここ数年、イベリコ豚の生ハムの足一本が入るようになりました。そして、今年も。生ハム大好きな我が家にとって待ちに待った豚ちゃんの足です。

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   骨にあたってかなりスライスしづらくなってきたところです。
   もう少し食べたら、足を裏返しにします。

初めてもらったときはどうしていいかわからず、切り方をネットで調べたものでした。インターネットのおかげで、今はとても便利ですよね。それによると、台とナイフが必要とのこと。それらを調達し、おいしくいただけたのですが、当然のことながら、豚ちゃんの足には骨が入っているので、これがスライスするのに邪魔になるんですよね。もう今年はかなり慣れ、息子達がかなり上手に切ってくれるようになりました。好きなときに、ささーっとスライスし、赤ワインといただくと最高。または、バゲットにはさんで。トマトを大根おろし器でおろしたものをパンにぬり、ハムをはさんで、オリーブオイルをたらーっとかけると、生ハムのボカディージョ。幸せな気分にひたれます。ただ、気になるのはお腹周り。もう怖くて、かなりの期間、体重計には乗っていません。

日本でも、北アフリカでも、そしてヨーロッパでもいろいろあった2011年。今年はつらいことが多かった分、来年はいい年になってほしいと心より祈っております。

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   近所のロータリーに飾り付けられたイルミネーション
   レイジェス・マゴスの日までライトアップされます。
   電球のつけ方がかなりおおざっぱ?
   日本のイルミネーションの方が美しいような気もします。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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