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2012年02月 アーカイブ

2012年02月08日

スペインファッション

日本のこの冬は寒さが厳しいそうですね。スペインのテレビニュースでも日本の大雪のことがニュースになっていました。前回の投稿ではスペインでは暖かいと書きましたが、先週末よりシベリアの寒気が流れ込み、とても寒い日になっています。今日も北風が吹き荒れ、厳しい寒さの一日です。

2月1日から5日まで、マドリッドの秋冬物のファッションショー、Fashion Week Madridが開催されました。去年まではPasarela Cibelesと呼ばれていましたが、今年から名前が変わりました。毎年9月に春夏物、2月に秋冬物のショーが行われています。パリやミラノに比べると、世界からの注目度は低いですが、スペインでもファッションショーが開催されているんですよ!どのようなデザイナーや作品が発表されているのか、ウェブサイトで見ることができます。興味のある方はこちらをどうぞ。
http://pasarelacibeles.hola.com/

スペインに住みはじめた頃感じたのは、スペインにはおしゃれな人が多いこと。ある程度年を重ねた人でも外出するときには、結構身だしなみに気を配っているのがわかります。冬だと、ちょっとその辺の買い物などにも毛皮のコートを着ているおば様がいて、驚いたものです。日本では、ファッションにお金をかけるのがもったいないと思っている人が中年以降の層には多いですよね。スペインではいくつになっても、美しく、かっこよくありたいと考えている人の割合が多いようで、それは見習いたいなと思っています。

スペインファッションと言えば、日本のみなさんが真っ先に頭に浮かぶのはZaraでしょう。日本では「ザラ」と呼ばれていますが、スペイン語では「Z」は濁らずに発音するので「サラ」となります。日本でZaraが渋谷の第一号店を開いたのは1997年。ファストファッションが流行しだして、今や日本には71店舗もあるそうです。そして、本家本元のスペインでは336店舗もあるとか。マドリッドやバルセロナなど大きな街の中心地にはもちろん、郊外のショッピングモールにも必ずと言っていいほど、出店されています。

Zaraは、INDITEX(インディテックス)というスペインのアパレルメーカーの中の一つのブランドで、創業者アマンシオ・オルテガはスペインの長者番付1位です。そりゃそうでしょう。インディテックスはZaraを含め8個のブランドを持っていますが、全世界78カ国に5402もの店舗が展開されているそうですから。

私のお気に入りの、Massimo Duttiやインテリア用品を扱うZara Home そして、若者向けのブランド、Pull & Bear、Stradivarius、Bershka、Oyshoはスペインにたくさん店舗があるので、スペイン旅行をする前に是非ネットで場所を確認して、お買い物もたくさん楽しんでほしいです。

2012年02月22日

修復のおかげで・・・

シベリアからの寒気が遠ざかり、春の兆しを感じる頃となりました。日本の皆さんもこの冬は寒さが厳しかった分、春が待ち遠しいでしょうね。

前々回の投稿のサッカー関係の話題の中で、今やレアル・マドリッドよりもバルセロナの方が実力は上というようなことを書きました。確かに、スペイン国王杯の準々決勝の第一戦ではそうでした。しかし、第二戦ではバルサのホームスタディアムでの試合だったのですが、五分五分という内容でした。またご存知の方も多いと思いますが、リーガ・エスパニョーラでの成績は、レアル・マドリッドが現在首位で、2位のバルサに10ポイントをつけてのリードとなっています。と言うことで、レアル・マドリッドファンの方にその点は訂正しないといけないかなーと感じておる今日この頃です。

今日の投稿は、美術作品の修復のニュースから2点、お伝えしようと思います。

まずは、2月21日に一般公開になったばかりの「モナ・リザ」のレプリカの話題です。「モナ・リザ」は皆さんご存知のように、レオナルド・ダ・ビンチによる絵画で、フランスのルーブル美術館に所蔵されています。レオナルドの弟子の一人が、ほぼ同時期に描いたというレプリカがプラド美術館にあったそうで、約14年前からプラドで展示されておりました。それをルーブル美術館の依頼で、修復しようとしたところ、女性の周りの真っ黒の絵の具で塗られていた部分の下に「モナ・リザ」と似た風景画が描かれていたことがわかり、その黒の絵の具をはがしたそうです。このレプリカは、2012年3月13日までプラド美術館にて展示された後、ルーブル美術館へ貸し出され、その後また6月に戻ってくると言うことです。


  修復前のレプリカ

  修復後のレプリカ

ちなみに、日本でも超有名な「モナ・リザ」は、スペインではイタリアと同じように、「ジオコンダ」と呼ばれています。テレビニュースで「ジオコンダ」と何回も言っていたので、何のことかと調べたら、「モナ・リザ」のことと分かりました。ありがとう!ウィキペディア(笑)。

そして、アルハンブラ宮殿のライオンです。アルハンブラ宮殿内の最も重要な場所の一つ、「ライオンの中庭」にあるライオンの像たちが2006年から5年もの間修復作業をされていましたが、今年になって宮殿内にもどってきました。この修復のおかげで、長い年月の間にこびりついた汚れが取り除かれ、そして耳や模様などが補修され、宮殿が建造された14世紀当初の姿に蘇ったそうです。

また、ライオンの口から出る噴水のシステムも新しいものに替えられたそうです。前の水のシステムでは汚れた石灰分を多く含む水が流れていたそうで、これが故障の原因になったり、システムを傷めたりしていたそうです。そして、中庭の床の部分も修復され、1990年から20年間、中庭の中央部分に入ることができなかったのですが、今回の修復でライオンに近づいて鑑賞できるようになるとのことです。これはまだ少し時間がかかるようで、今年の春に修復完了と言われています。あと、もう少しですね。

素晴らしい芸術作品を後世の人々にも残していくために、修復作業はとても重要な作業です。そして、その修復作業によって新たな発見が見出されることもあるんですね。これから、プラド美術館、アルハンブラ宮殿を訪れる予定のある方は、今日の投稿を思い出してくださいね。

*写真は他サイトより拝借しております。

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