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スペイングルメ:ラ・マンチャの大地の恵み

久しぶりにスペイングルメについて書きたいと思います。4月に投稿した、「カンポ・デ・クリプターナ」に行ったとき、お昼に行ったレストラン「ラス・ムサス」でいただいたものなどを紹介します。

カンポ・デ・クリプターナはご存知のように、風車が立ち並ぶすばらしい景色が売りで海外旅行者にはもちろんのこと、スペイン国内でも人気の観光地です。ですので、風車以外にはほとんど何もないこんな田舎にもかかわらず素敵なレストランがいくつかあります。今回は、ネットで事前に調べておいた「ラス・ムサス」へ。セマナ・サンタ中ですから予約しておきました。外観もなかなかおしゃれにできていますよね?

プリメル・プラトで選んだのはラ・マンチャの代表的料理の3品セット。ミガス、ピスト、ガチャスです。

左端のピストは、スペイン全土にひろまっていて、マドリッドなどのバルなどでも食べられますし、スーパーなどでは瓶詰めなどでも売られています。元々は、ラ・マンチャの畑で採れる、トマトや赤・緑ピーマンなどを屋外でことことと煮込んで食べられていたそうです。フランス料理のラタトゥユにとても似ています。腸詰類などと食べたり、目玉焼きに添えたり、温かくても冷めていてもおいしいし、野菜がたっぷりとれてヘルシーです。

ミガスは、スペイン南東部で食べられているもので、主な材料は固くなったパンです。ラ・マンチャのミガス・マンチェガスが有名ですが、そのほかにもアンダルシアやアラゴン地方にもあるようです。羊飼いたちが良く食べていた料理のひとつだということで、オリーブオイルでにんにくをいためたところにあらかじめ水でやわらかくしたパンに野菜や腸詰類などの肉系のものを一緒にいためたものです。味は塩気がついていますが、その中に甘いものを入れていただくことが多いようで、今回はぶどうが入れてありました。確かに塩味のところにほのかな甘さのぶどうが美味しかったです。

もうひとつは、ガチャス。この料理はそれまでまったく知りませんでした。この料理の主材料は、ガラスマメと言う日本では食べられていない豆を粉にしたものです。はっきり言って、「おいしい!また、食べたい!」と言うものではありませんでしたが、豆系の料理なので栄養的にはいいものなんだろうと思います。

そしてもうひとつ出されているのが、唐辛子とたまねぎの酢漬けです。唐辛子は、ピリッと辛いですが激辛ではなく、アクセントになりますね。それにしても、このプリメル・プラトは2人分。はっきり言ってこれらとパンだけで結構お腹は満たされていましたが、このラ・マンチャの3品セットは二人前からで注文になるので仕方なく二人前注文しなくてはなりませんでした。セグンドで選んだのはタラのフリッターですが、もうお腹いっぱいで全部は食べきれませんでした。やはり、プリメルとセグンド両方を一人前全部食べきるのは無理ですねー。個人旅行でレストランで食事される方は、プリメル・プラトを何人かで分けるなど工夫して注文したほうが良いかと思います。

最後にラ・マンチャの食品で是非おすすめしたいのは、ご存知の方も多いかと思いますが、ケソ・マンチェゴ(マンチェゴ・チーズ)です。マンチェガ種の羊の乳を原材料としたチーズで、くせが少なくとても食べやすいチーズです。ワインと一緒にいただくと最高です!スペインでもチーズはよく食べられるので、各地方で特徴あるチーズが生産されていますが、その中でもこのマンチェゴ・チーズはとても人気があり有名なので、マドリードなどでも食べられるので、スペインにいらっしゃったらぜひご賞味ください。でも、チーズ好きな方にはちょっと物足りなく感じられてしまうかも?4月の投稿「カンポ・デ・クリプターナ」で紹介しているおみやげ物屋さんに、マンチェゴ・チーズの小さく切ったものを真空パックに詰めたものが売られていましたので、買ってみました。とても美味しかったです!

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2015年07月21日 14:29に投稿されたエントリーのページです。

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