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ダリ(だれ)の子?

11月も半ばとなり、マドリードでは最低気温が2-3度となり、かなり冷え込むようになってきました。スーパーマーケットなどではクリスマス関連の商品がもう並べられ始めています。

そんな中、かなり遅くなってしまったのですが、今年の夏にスペインを大いに賑わせたニュースを紹介したいと思います。

それは、あの奇才「サルバドール・ダリ」の娘だと名乗り出ていたピラール・アベルという女性が本当に親子関係にあるのか調べるために、裁判所の命令により、ダリのお墓から遺体の一部を掘り出して、DNA鑑定をしたという驚くべきニュースです。と言っても、私は7月10日から日本にいたので、あまり知らなかったのですが、スペインに戻ってからこのニュースに大変驚きました。

その女性の母親は、ダリが51歳のときしばしば訪れていたという、カダケスにあるダリの別宅で働いていたそうで、その時ダリと秘密の関係にあったと言い、それを裁判官は信じるに至ったので、DNA鑑定をすることになったと、スペイン有力新聞のページには出ていました。

ダリの遺体は、バルセロナの北約140㎞にあるフィゲーラスにある、ダリ劇場美術館の中にあるお墓に埋葬されていました。2017年7月20日、そのお墓から、髪の毛、爪、歯、長い骨二本を約4時間かけて掘り出したそうです。あまり、想像したくないですよね。
女性の方は、唾液からサンプルを取り出したそうです。

そして、9月初め、DNA鑑定の結果、二人は親子関係にないということが判明したという発表がありました。

もし、この女性がダリの娘だという結果がでたら、ダリの遺産(一部の報道では約375億円)の4分の1を女性が相続する権利を有することとなったそうですが、、、そうならなかったために、もちろん相続の権利はないし、おまけにこの一連の裁判や鑑定にかかった費用を払わなければならないそうです。

サルバドール・ダリについては、2009年にこのコラムに記事を書いています。ダリが眠っているダリ劇場美術館のあるフィゲーラスには、その後AVEが通るようになったで、バルセロナから約1時間で行けるようになりました。日本からいらっしゃる旅行客の方は結構日程がきつくて、なかなかフィゲーラスまで足を運ぶことができないかもしれませんが、二回目・三回目には是非是非訪れてみてください!


  ダリ El Hombre invisible(見えない男)
  レイナ・ソフィア芸術センター所蔵

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2017年11月15日 21:45に投稿されたエントリーのページです。

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