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サマータイム

マドリッド在住5年目を迎える森 茂子さんがお届けする

現地からの生情報

スペインの風土やかの地の人々の人となり、

ふっと気づいた小さな出来事などを

生活者の視点でお送りします。


HOLA! 読者のみなさん。始めまして。

マドリッドを始めとするスペインの情報を、ここでお届けします。おたのしみに!

さて、こちらは3月の最終日曜日にサマータイムに変わり、今は日本との時差が7時間になっています。でも、どうやってサマータイムに変わるか、ご存知ですか? 私もこちらに住むようになるまで考えた事もありませんでした。

実は日曜日の夜中の2時、一時間、時間を進めるんです。なあんだ、というなかれ。こうすることで、日の出と日の入りの時間がそれぞれ1時間ずつ遅くなって、サマータイムの始まり、となるわけです。今だとだいたい21時ごろまで、太陽の明かりを利用できてしまいます。


アパートからの日没風景

時間が変わる前日は、ニュースなどでさかんに変わることを言っていますが、それを見過ごしてしまうと、(特に時間の変更に慣れない駐在員に多いようですが)うっかり前の時間のまま行動してしまう人もいるようです。

レストランの予約の時間に1時間も早く行ってしまったり、そのまま月曜日に1時間早く出社したというエピソードもよく聞かれます。まあ、レストランなら大したこともないでしょうが、これが飛行機の時間となると、笑ってもいられませんよね。3月とまた冬時間にもどす10月の最終日曜日にヨーロッパを旅行する方はくれぐれも気をつけて下さい。

5月40日までは上っ張りをしまいこむな!?

もう夜の9時ごろまで明るいと、夏も近い感じがするんですが、今年の天候もちょっと気まぐれです。3月に一度、最高気温が26?7度という日が何日かあったのに、4月になってからは不安定な天候が続きました。スペインと言うと「青い空」を連想される方も多いかと思います。確かに年間降水量などを比較しても、日本の都市よりは「青い空」を拝める日数は多いです。でも、4月と11月は一応雨が多い月と言われています。

スペインでは、「5月40日までは上っ張りをしまいこむな(Hasta el cuarenta de mayo no te quites el sayo)」と言うことわざがありますが、本当に的を射たことわざです。5月40日、つまり6月上旬までは天候が変わりやすいということなのです。

去年、5月上旬、レアルマドリード対日本代表のサッカーの試合がありましたね。私はサンティアゴ・ベルナベウ(レアルマドリードのホーム)まで試合観戦に行きました。日本でテレビ放送もされたようなので覚えていらっしゃる方もあるでしょう。しかし当日はすごい雨。試合のあった夜は冬のような寒さで、真冬に着るようなコート、マフラー、手袋と完全防備で観戦したのを覚えています。

5月は結婚式が多く、また10歳を祝うカトリックの「初聖体」をうける式(いわゆる日本での七五三のようなもの)があり、スペイン人もどんな服を用意したらよいのか、悩むようです。

日本でも春は寒暖を繰り返しながら暖かくなっていきますが、こちらでは5月いっぱいころまでは急な気温の変化に気をつけなければなりません。暖かくなったからといって、あわてて衣替えをしてしまっても、またコートを引っ張り出すと言う事が結構あるのです。この時期にスペインにいらっしゃる方は、暑くてもまた少々寒くても大丈夫なような服装を工夫して用意してきてください。


森 茂子 1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

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2006年08月19日 16:49に投稿されたエントリーのページです。

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