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タンジェ(モロッコ)一日ツアー

憧れのモロッコ!

クスクスの誘惑に負けた友人(笑)の一言で

タンジェツアーの始まり始まり


「ああ、またクスクスが食べたい」

セマナサンタの休暇に一緒にコスタデルソルへ行く計画を立てていた友人のこの一言で、タンジェ行きの計画が始まりました。彼は、スペイン留学時にモロッコ旅行した時に出会ったモロッコ人の家でご馳走になったそのクスクスの味が忘れられないと言うのです。しかも、彼の家族はこの秋に日本に帰る事が決まっており、モロッコへ行くにはこのチャンスしかないというのです。


コスタ・デル・ソルの海岸。リゾートの王道かも。

常々モロッコへ行ってみたいと思っていた私は、即、賛成しました。マラガ近くのベナルマデナのアパートメントで4泊5日の日程で滞在する予定でしたが、1日をなんとか日帰りで行けそうな、タンジェに行くことにしました。彼の奥さんが船に弱いということで、なるべく短い時間でアフリカ大陸へ行ける船をさがしたところ、イベリア半島の南端のタリファから35分でタンジェまで行く高速船を見つけました。(この船はヨーロッパ在住の証明書がないと乗れません。日本在住の方はアルヘシラスから70分の高速船があります。)

当日は雨が降ったりやんだりの、不安定なお天気。冷たい風に震えながら、切符を買いに行ったお父さん達を待っていると、1日ツアーの申し込みも済ませたというのです。やはり、子供連れで言葉の通じない国に行くのは不安があり、現地でガイドを雇おうとしていたのですが、その船会社が1日ツアーを出していたと言うので、それに申し込んだらしいのです。しかも、船の往復運賃+1.5ユーロで。それで、現地のバス代・ガイド代・昼食代込みなのです。なぜか、子供の乗船券は半額なのに、このツアー料金は大人といっしょ。子供料金はかなり割高で納得いきませんでしたが、まあ仕方ないかということになりました。

海はかなり荒れていて、予定の35分をはるかにオーバーして、タンジェに到着しました。船に弱いといっていた彼女はちゃんと酔い止めを飲んでいたので大丈夫だったのですが、35分だから平気とたかを食っていた私が、酔ってしまいました。へろへろになりながら船を降りると、いましたいました、自称ガイドと思われるモロッコ人男性の群れが。それを横目に、ツアー申し込みをした人たちはバスに乗り込みました。数時間のアフリカ大陸ツアーの始まりです。

駆け足のアフリカツアー

今日のツアーの予定などを聞きながらバスに揺られ、すぐに最初の訪問地、カスバ(要塞跡)に到着です。保存状態もよくないので、建物自体はそれほどたいしたこともないのですが、一通り見学が終わったところで、なんとへびと写真撮影タイムがあったのです。何を隠そう、私は世の中で一番へびが嫌いで、まったく実物を見られませんでしたが、子供達がへびを首にまいて写真をとってもらったのです。おお、今思い出しただけでも、気持ち悪いです。

興奮がさめないまま、ご一行様は旧市街のメディナに入っていきました。2?30年も昔にもどったような街は、わたしにとってはとても興味をひくものでした。ガイドさんのおかげで、迷うこともなく進んでいけるのですが、ここでいろいろ見てみたいなと思ってもできないのが、ツアーの悲しいところ。きょろきょろしながら、昼食をとる予定のレストランに着きました。

レストランでは、民族音楽と舞踊を楽しみながらの食事で、シシカバブと念願のクスクス、アラビアパンにミントティーと甘いお菓子が出ました。これに飲み物付きです。残念ながら十数年前に食べたクスクスほどではなかったということですが、まあなかなか美味しかったです。

食事後はふたたび、メディナへ。今度は絨毯やさんと薬屋さんに連れて行かれます。さすがに絨毯やさんでは買う人も有りませんでしたが、薬屋さんでは単価が安いこともあり、結構な売上げだったようです。こういう私もついついいろいろと買ってしまいました。何を買ったかというと、乾燥ミントティー、鼻からにおいをかくだけで治る頭痛薬(一回試しましたが、本当に治りました。)、お肉にまぶすスパイスなどなど。その他、香水系もありました。面白いのは、これらすべて、説明付きで試させてくれるのです。例えば、ミントティーが一袋、1ユーロ。安いのでついついおみやげにと買ってしまうんですが、よく考えてみれば、高い買い物だったかも。現地の人たちにとっては1ユーロはすごい金額でしょうから。こういう店からのマージンがあることで、ツアー料金が安くなっているんでしょうね。



ツアーの中に組み込まれている買い物タイム。絨毯屋さんと薬屋さん。
座りながら説明を聞くので、いい休憩にはなりますが…

タンジェでは現地通貨はまったく使いませんでした。メディナを歩いていると、お土産物の押し売りがやってくるのですが、その人たちもユーロでオッケーです。でも、そのしつこさと言ったらものすごいものがあります。別にほしそうなそぶりを見せなくても、何度も声をかけてくるんですから、もし、ちょっとでも興味をしめそうものなら、大変です。まあ、値切るの楽しいんですが。

最後は再びバスにのって、タンジェの街の高台の方へ。ここで、ラクダにのって写真撮影です。一回乗るだけで、たしか1ユーロ。高い気もしましたが、まあ、ラクダに乗れる機会もそうそうないので、こどもたちを乗せて写真をたくさんとりました。

約5時間あまりのタンジェツアー。本当にあっと短い時間でしたが、モロッコの一部を垣間見ることができました。今度は広大な砂漠でラクダに揺られてみたいと思っています。


森 茂子
1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

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2006年08月21日 16:34に投稿されたエントリーのページです。

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