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コンスエグラへ

2002年12月。スペインでは6日が憲法の日、8日が聖母受胎の日の祝日で子供たちの学校はもちろん連休、大人たちも連休にする人が多いです。その年は特に旅行の計画も立てなかったし、お天気もよかったので、気がかりだった年賀状用の写真撮影の為にコンスエグラへ行くことにしました。

我が家から車でM40(マドリード環状高速)、A4(アンダルシア街道)を飛ばして約1時間半、右側に小さく風車が見えてきました。A4を右にそれれば、もうコンスエグラはすぐそこです。蛇足ですが、マドリードの高速道路はほとんど高速料金がかかりません。今回の移動も140キロほど走っても高速料金は全くゼロです。これとは逆に日本の高速料金は本当に高いですよね。

コンスエグラ村の小さな住宅街の中を抜けて、小高い丘を登っていくと、風車が立ち並ぶところに出ます。駐車場は特にありません。一番奥まで行き、風車の横のスペースにそこに車を止めます。

コンスエグラに来るのはこれで3回目。その内の一回は友達が日本から来て一緒に行ったのに、なんとコマーシャル撮影の為に丘の下で上には登れないと止められてしまったのでした。まあ、こんなことは年に1回もないんでしょうが、本当に運が悪かったです。

丘にあるのは11基の風車と下のほうに古城がひとつ。日本の観光地にありがちな変な音楽も流れていなくて、聞こえるのは風の音だけ。この日は、写真で見ていただけるように本当にいいお天気だったのですが、風がかなり強かったのであまり外で景色を眺めていられませんでした。当たり前のことですが、風の力を利用する風車ですから、風の強く吹く所に作られているんですね。

風車の中で2つほど中に入れるようになっています。一番奥の風車は、たしか入場料(一人0.60EURくらい)を取られたように思います。1階にちょっとしたみやげものを置いていて、2階へ上がると博物館のように粉引きの機械が見られます。ここのおじさんが片言の日本語を自慢げに話しかけてきました。帰る間際、ちょうど切らしていたので、飾り気もない小さいビニール袋に入れてあるサフランを3EURで買いました。このあたりは、サフランの栽培がさかんで、まわりにサフラン畑がたくさんあるそうです。毎年10月の終わりにはサフラン祭りが開かれ、サフランの雌しべ取り競争や民族舞踊、郷土料理が楽しめるそうです。一度行ってみたいなと思っています。(毎年、土日に合わせているようです。2004年は10月29?31日)

この回、了。


森 茂子
1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

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2006年08月23日 16:18に投稿されたエントリーのページです。

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