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スペイン王室の新メンバー

スペイン王室の新メンバー

レオノール王女殿下がお披露目されました。

将来のスペイン女王陛下!?かも…


2005年11月6日、マドリードのよく晴れた空の下、スペイン王室の新メンバーが報道陣の前に披露されました。10月31日に誕生した、フェリーぺ皇太子夫妻の長女、レオノール王女です。本来、スペインでは出産後3?4日で退院となるのですが、今回の出産は帝王切開によるものだったので、1週間後の初御目見えとなったわけです。

スペイン王室新メンバーのお披露目

スペイン国王、フアンカルロスにとっては、7人目の孫。しかし、将来スペイン女王となるかもしれない、このレオノール王女の扱いは特別なものとなるでしょう。スペインの現憲法では、女子にも王位継承権がありますが、男子に優位があります。よって、フアンカルロスには3人の子供がおりますが、第3子で男子であるフェリーペが王位継承第1位となっております。そのフェリーペ皇太子夫妻の第1子に女の子が誕生した後、同性愛者の結婚を認めるなどの改革を進めている現社会党政権は、男女平等の観点から男子の王位継承権の優位をなくす方向で憲法改正の可能性を発表したそうです。フェリーぺ皇太子夫妻は、37歳と33歳で、まだ結婚1年半。子供は帝王切開の後でも、最低2人最高5人と発表しているので、今後男の子を授かる可能性はまだまだあり、レオノール王女がスペイン女王となる日が来るのか、要注目です。


スペイン王宮

レオノール王女の母、つまり、皇太子妃レティシアについて、皆様はどのくらいご存知でしょうか?日本においては、イギリス王室の話題は大きく取り上げられますが、その他の王室のことはあまり知られていませんよね。現に私も、スペインに来るまでは、例えば現国王に何人の子供がいるのかさえ知りませんでした。でも、9月まで開催されていた「愛知万博」にフェリーぺ夫妻が訪問されたので、その時に何かしらお二人が話題に上ったかもしれません。

皇太子妃は、婚約発表の少し前まで国営放送の夜のニュースキャスターをしていたのです。婚約発表は、2003年の11月1日。いつも見ていたニュースのアナウンサーが皇太子と婚約というニュースはかなり驚きでした。離婚経験があったにもかかわらず、知的で美人だということで、スペイン国民は大いに祝福したものです。結婚式が翌年の5月、そして今年、長女が誕生しました。

皇太子が、知的な職業をもった民間人をお妃と選んだ、第一子が女の子だったという共通点がある、日本皇室とスペイン王室。雅子様はまだご病気から完全回復と言えないご様子ですが、日本皇太子妃もスペイン皇太子妃も結婚前の経験を活かして、大いに活躍していただきたいと願っております。


アルムデナ


森 茂子 1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

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2006年08月24日 16:14に投稿されたエントリーのページです。

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