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85歳の花嫁――スペインのほっかほかニュース

10月に入りましたね。日本は急に秋らしくなったというニュースを聞きましたが、こちらスペインでは、まだまだ日中の気温が30度を超す地点がいくつかあるくらい、夏が去るのをためらっているように居座っています。今日はそんな中、スペインのほっかほかニュースをお伝えします。

今日(2011年10月5日)、セビージャで85歳のアルバ公爵が3回目の結婚式をしました。公爵と書きましたが、男性ではなく女性で、アルバ家直属の長女として生まれ、アルバ家を継ぎ第18代目の当主を務めています。お相手は、24歳年下の、アルフォンソさんです。彼は一般家庭の人で公務員だったということです。会場には、結婚式に参列する人々を撮影するためのマスコミや彼らを一目見ようという人々でごった返したそうです。

式の後、アルバ家の宮殿である会場の外に、花嫁花婿のお披露目がありましたが、その時の様子がこちらの写真です(他サイトより拝借しております)。

アルバ公爵と聞くと、「おや、聞いたことがあるような???」というスペイン通の方。そうです。あのゴヤの有名な絵、「着衣のマハ」「裸体のマハ」のモデルとされている、アルバ公爵夫人の子孫なのです。アルバ家は、スペインの中世の時代から続く貴族の家柄で、不動産や農地、株などスペインの貴族の中でも最も多い資産を有しているそうです。所有している土地の広さは、モナコ公国の170倍だとか。

スペインのテレビにも芸能ニュース番組がたくさんありますが、この結婚の話題で持ちきりです。その中では、85歳と高齢でも、余生を愛する人と24時間一緒に過ごしたいというアルバ公爵を応援する見方もある一方、アルフォンソさんは爵位やお金が目当てで結婚をするのでは、という憶測が飛び交っているのも事実です。現在アルバ公爵の子供が6人いますが、彼らに財産分与をすでに行っているということで、アルフォンソさんがアルバ家を継ぐことにはなりません。

日本では、男性芸能人が何十歳も年下の女性との結婚が話題となりましたが、こちらは逆パターンの結婚。皆さんはどういう感想をもたれますか?

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2011年10月05日 23:52に投稿されたエントリーのページです。

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