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ラストロ(蚤の市)

昨日の夜から、久しぶりのまとまった雨になっています。スペインでは去年の秋からとても雨が少なく、農作物にとっては恵みの雨となり、また汚れた空気を洗い流してくれる待望の雨です。ただ、寒気も一緒に入ってきて、先週はもう初夏の陽気だったのが、一気に真冬に逆戻りです。極端な気温の変動は、スペインの春にはつきものなので、「あ、またか」って感じです。昨日から2-3週間はお役御免となっていたラジエーター(暖房)をつけました。

今回も、親戚の娘さん達の卒業旅行についての話題から。彼女達の、マドリードで行きたいところのひとつに、ラストロ(蚤の市)が入っていました。そうです、観光客にも大人気のこのラストロ、私は24年前の新婚旅行のとき、そして、スペインに住み始めた最初の年に遊びにきた大学の先輩夫婦を案内するために2回行ったことがあります。今回は、うちの長男が案内役をかってでたので私は行かなかったのですが、これを機会にラストロの歴史などを調べてみました。


す、すごい人ですね。。。

なんとラストロの起源は中世の15世紀までさかのぼるということです。中世の時代に古着商たちが集まっていたこの地区に、豚や牛を食肉にするための屠畜場や後に出る動物の皮をなめす工場が出来始めました。道に屠殺のあとに流れ出る血のあとがついていたのでしょうか。Rastro de sangre(血の跡)からRastroと呼ばれるようになったという説があるようです。1928年にはこの屠畜場は、もっと南の方に移動しているので現在はこの近くにはもうありません。1970年代に、手工芸の職人達が店を開き始めたころから、とても人が集まるようになったそうです。

現在では、古着、骨董品、アクセサリー、絵画や陶器など、あらゆる種類のものがぎっしりと並んだ露店で売られており、観光客やマドリッド市民でごったがえしています。


   この通りには洋服が多いですね。

どのガイドブックにも情報が載っているとは思いますが、念のため。ラストロは日曜日と祝日の9:00-15:00に開催しています。地下鉄の5番線、La Latinaから近いカスコーロ広場からスタートするのがよいでしょう。掘り出し物を見つけたら、日本ではあまりやらない値切りをやって、買い物を楽しみましょう。

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2012年03月21日 21:43に投稿されたエントリーのページです。

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