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対照的な王室

スペインに住み始めて15年が経とうとしています。日本ほど便利ではないにしても、最近ではそれほど不便を感じない生活を送っていたのですが、最近なんでこうなるのと情けなくなる事がありました。

2012年春に買い換えたばかりの洗濯機が、手洗いをしたセーターの脱水をしていた時、異常に大きい音がしたのですぐに止めましたが、その後焦げ臭いにおいを強く感じました。これが運悪く、5月1日、連休の初日だったのです。5月2日はマドリッド州の祝日だったのですが、修理受付の電話は出てくれ、6日に修理屋さんが来てくれることになりました。まあ、日本なら翌日くらいに来てくれるのでしょうが、そこはスペインだから仕方ありません。6日に来た修理工はモーターが悪くなったから交換しなくてはと言って、センターとネットで繋がっているデバイスからすぐに注文してくれました。それで新しいモーターを持ってきた別の修理工が8日に来て、モーターを替えようとしたところ、これはモーターじゃなくて、制御盤の交換が必要だと言い出したのです。それでその修理工がデバイスから調べてみるとその制御盤はスペインにはストックがなく、オランダの工場から取り寄せなくてはいけないと、、、このとき、さすがに私はキレました。だって、修理工は「すみません」の一言も言わないんですよ!確かに間違えたのは6日に来た修理工ですが、、、その日が水曜日だったので、私はその時点でもう次の週まで洗濯機を使うのはあきらめなくてはいけないと思ったのですが、あまりに腹が立って、お客様センターに苦情のメールを書きました。その甲斐あってか、10日金曜日にまた別の修理工が制御盤を取り替えてくれて、めでたく洗濯機が使えるようになりました。故障から十日経っていました。

幸いにも、日中の気温が20度以上に上がるいい天気の日が続いていたので、手でしぼった洗濯物も割りとすぐ乾いてくれたのでよかったです。でも、洗濯物を手でしぼるのはとっても大変でした(皆さん、手でしぼったことありますか?)。十日間も洗濯機なしの状態を余儀なくされるとは、、、日本では考えられないですよね。洗濯機が普通に動くのは極当たり前のことと思っていましたが、洗濯機のありがたさをかみしめた十日間でした。

前置きがとても長くなってしまいました。

4月30日にオランダの新国王が誕生しました。日本からは皇太子夫妻がご出席され、雅子様が11年ぶりに海外の公務につかれたので、日本でもとても話題になりましたよね。それに、オランダ国民の熱狂ぶりがすごかったですよね。オランダ王室の人気を物語っています。スペインからも皇太子夫妻が出席されました。レティシア皇太子妃はとても美しかったです。それはよいのですですが、、、

今スペイン王室の人気はガタ落ちです。なんと言っても、最大の原因は、現国王フアン・カルロス一世の娘であるクリスティーナ王女の夫、イニャキ・ウルガンダリン氏です。彼はスポーツイベントなどを開催していた非営利団体ノースを通じて公金横領をした疑いがもたれており、クリスティーナ王女にまでこの事件にかかわっている可能性があるとして事情聴取のために出廷命令が出されたのです。国王の親族が容疑者となるのは前代未聞のことです。結局、この命令は取り下げられたようですが、容疑が全く晴れたわけではないようです。

また、国王の方も、、、いつもニコニコととても明るい感じの国王というイメージで人気があったのですが、、、ボツワナで象狩りをしていた時に転んで骨折したということは以前の投稿でも書きました。なんとそのときにドイツ人女性の愛人が一緒だったというのです。この女性との関係はもう長いようで、ギリシャからスペイン王家に嫁いだソフィア王妃とは不仲なんだそうです。

ということで、スペイン国民の間では、王室の人気は下降線をたどる一方です。経済状態がどん底なスペインに明るい兆しが見え始めれば、王室の見方もかわってくるのかもしれませんね。


  マドリッドの王宮。ここには国王は住んでいませんが、公式行事が行われます。

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2013年05月15日 01:43に投稿されたエントリーのページです。

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