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10か月のちに、ようやく・・・

11月も半ばになり、マドリードでは最低気温が2~3度まで下がるようになりました。でも、スペインでは(ほかのヨーロッパの国も同じだと思いますが)とても便利な温水暖房システムがあるので、外が寒くても結構快適に過ごせるようになっています。我が家はマンションなんですが、マンション全体で暖房設備を管理していて、毎年11月前後に暖房が始まります。暖房設備にスイッチが入れられれば、各部屋に設置されているラジエータのつまみを回すだけで暖房を入れられます。結構パワーもあるので、すぐに部屋が暖められます。石油ストーブみたいに補給なども必要ないし、火が出ないので火事の心配もありません。それに、配管を熱湯が通っていくので、家全体が結構暖かくなります。

7月の投稿「26Jの結果」でスペイン再総選挙のその後をお伝えしておりましたが、その後政党間の協議がまとまらず政権が発足しないまま、去年12月から約10か月が経ち、3回目の総選挙になるのかもしれないというムードが漂い始めていましたが、10月29日にラホイ首相の信任投票が行われ、26Jの総選挙後、各政党の議員数は同じだったのですが、3回目の総選挙を回避するため社会労働党が棄権し、ラホイ首相が信任される結果となりました。


   他サイトより拝借しております。
   日本ではあまり有名ではないですよね?

それまでずっとラホイ首相に反対し続けてきた社会労働党が、どうして国民党政権を容認するようになったのでしょうか?それは、社会労働党を支持する国民が減り続けてきたことが大きな原因のようです。「ポデモス」という、反緊縮を掲げる新しい政党が勢いを伸ばしてきており、低迷する経済状態を嘆く人々がもっと改革が必要だとポデモスを支持し始めてきているからです。なので、もし、三回目の総選挙になってしまえば、社会労働党は惨敗する可能性が大きいと危惧したためだという見方があるようです。

それにしても、グルテル事件を初め、何件も汚職事件が発覚した国民党がどうして政権を維持できるのか、それが不思議です。スペインには、根強い国民党支持者が一定数存在するからのようです。年齢の高い層ほどその傾向があるようです。

今は、世界中、来年早々発足するトランプ大統領の話題で持ち切りですね。今年もあとわずかとなりました。穏やかな年末が過ごせることを願います。

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2016年11月16日 02:44に投稿されたエントリーのページです。

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