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2007年12月 アーカイブ

2007年12月05日

コルドバのメスキータ

先週、オレンジの木の写真を載せましたが、オレンジの木で思い出すのは、コルドバのメスキータですね。メスキータを訪れたのは、はじめてセビーリャを訪れたときと同じ、ちょうど8年前の12月の連休のときです。そう、スペインでは、明日からほとんどの学校会社が4連休です。12月6日は憲法の日、8日が聖母受胎の日で、間の7日は毎年お休みとなるわけです。

メスキータを入ったところにあるオレンジの中庭がとても美しかったのを思い出したのです。そして、中に入り、何本も続くアーチに驚きと感動。そしてそして、キリスト教徒によって改築された部分を見て、またまた驚きです。

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コルドバでもうひとつ思い出深いのは、旧市街のレストランで食べたラボ・デ・トロ(オックステールシチュー)。とてもおいしかったです。皆さんも是非お試し下さい。

2007年12月12日

イルミネーションの街へ・・・

12月も半ばとなりました。日本では大掃除やお正月の準備で気忙しい日々を送っていらっしゃることと思います。こちらでは、もう何年か前にこのコラムで書きましたが、普段から家の中をきれいにしている人が多いし、お正月をきれいに迎えるという風習もないので、年末に大掃除をする家は、我が家を除いて(涙)、まったくありません。また、クリスマスカードも既成のものを買って何枚か書くくらいのようですので、そんなに気忙しい雰囲気はありません。ただ、クリスマスとレイジェス・マゴスのためのプレゼントやこの時期、少なくとも3回(クリスマス、大晦日、レイジェス・マゴス)に親戚で集まるので、そのための食事の用意などの買い物ではとても忙しいようです。

11月の末からイルミネーションが始まったので、カメラを持ってセントロ(マドリッド市内)に出かけました。日本でもイルミネーションがとてもきれいなところは多くありますが、こちらもすごいですよー。こちらでは道路に沿って上につけられているところが多いですね。とても美しく、他にカメラを持っている人も多くいました。

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    2つともアルカラ門の近くです。

去年のコラムで書きましたが、これらのクリスマスの飾りつけは、1月6日のレイジェス・マゴスの日が終わるまで続きます。ですので、年末年始のお休みにこちらにいらっしゃる方も、まだまだ楽しんでいただけます。それに、このイルミネーションを存分に楽しめるよう、市がバスを運行しています。普通の車だと上のイルミネーションがよく見えないですが、2階建てのオープンカーだったら、とってもよく見えるし、イルミネーションがきれいな通りを廻ってくれるんです。1ユーロで光のクリスマスを楽しめるなんて、素敵ですよねー。でも、寒さ対策はしっかりして乗り込んでくださいね。詳しくはMadrid市役所のHP,www.munimadrid.es  のBus de la Navidadのコーナーをご覧下さい。

2007年12月20日

クリスマスの食卓

クリスマスイブまであと数日を残すのみとなりました。ご存知のようにカトリック教徒の多いスペインの人たちにとって、クリスマスイブとクリスマスは一年のうちでいちばん大事な日です。この日は親戚で集まってお祝いします。イブの夜には、旦那さんの親戚で集まり、クリスマスのお昼に奥さんの親戚で集まるというようのが、一般的な家庭のクリスマスのお祝いの仕方のようです。

この時期、食卓に上るのは、魚介類はえびやかにや貝類、魚では鯛など、肉は子羊ちゃんのお肉がポピュラーですね。我が家は、こちらには親戚がありませんので、淋しくいつもの家族だけの食事となりますが、子供たちは子羊ちゃんのお肉がいいと言っています。近所のスペイン人の友だちの家は、なんと20人近くも集まるというので、食材を買うだけで大変ですよね。それに、日本でもそうだと思いますが、近頃食品の値段が上がっているので、財布の中身も飛ぶように消えていきます。

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日本では、クリスマスというと、生クリームといちごののったクリスマスケーキが人気がありますが、こちらのクリスマスのスイーツとしては全く見られません。スペインでこの時期によく食べられるのが、トゥロン、マサパン、ポルボロンなどです。どれも、アーモンドを使った日持ちのするお菓子です。主人が仕事関係でもらってきたセスタ・デ・ナビダ(お歳暮のようなもの)にこれらのお菓子が入っていたので、写真に撮ってみました。今でこそ、アーモンドはいつでも手に入る食材ですが、昔は貴重で、この時期にありがたくいただいていたのでしょうね。スペイン人の家庭では、これらのお菓子を銀のお盆などにきれいに飾って、みんなでいただくようです。

2007年12月27日

スペインの大晦日

今年もあと残りわずかとなりました。ここスペインでは、前のコラムでも書きましたが、大掃除も年賀状もないので、我が家以外はいたってのんびりしています。ただ、デパートや商店街は大晦日のご馳走のための食料を買ったり、レイジェス・マゴスの日のプレゼントを買い求める人たちで、引き続きすごい賑わいです。

スペインの大晦日は、また家族(ある家は親戚で)集まって、豪華な夕食をとります。それで、年が変わる12時に、時計台の12回の鐘の音にあわせて12個のぶどうを食べます。そうすると、新しい年を幸せに過ごせると言われています。そして、その後、Cava(スパークリングワイン)で乾杯して、若い人たちはおしゃれをして(その前の夕食のときからですが)ディスコなどに繰り出します。

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どうして12個のぶどうを食べるようになったのか。ウィキペディアには、1909年にアリカンテ地方のぶどう農家が余ったぶどうに困って始めたと出ています。プエルタ・デル・ソルにある時計台の鐘の音は、テレビ局がこぞって放送し、家にいながら鐘の音にあわせてぶどうを食べることができます。鐘はだいたい5秒に一回鳴るので、生の皮付きのぶどうだとかなり食べにくいですね。マスカットのようなぶどうを食べるのですが、こちらでは、種無しぶどうみたいな便利なものは出ていないですしね。写真に出ている、数年前から登場した、皮・種なしぶどうの缶詰。ちょっとお高いですが、我が家ではこれを買っています。

皆さんも是非一度、スペインで新しい年をお祝いしてみませんか?

ではでは、よいお年をお迎え下さい。

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