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2009年03月 アーカイブ

2009年03月04日

スペインのおにぎり?

去年の終わりごろからしばらくスペインコラムのお休みをいただいておりました。3月からまた再開させていただくこととなりました。これからはだいたい2週間に一回の頻度で更新していく予定です。よろしくお願いいたします!

日本で、外で急いで食事をしたいとき、「おにぎり」というおいしい手軽なものがありますよね?スペインのそのおにぎりにあたるのが、「ボカディージョ」というフランスパンに具をはさんだサンドイッチです。お昼ごはんに食べたり、またはおやつとして、夕食として食べる人も多いですね。日本で最近はよくスペインサッカーの中継があるようですが、夕方から夜にかけて行われる試合のハーフタイムの時間に観客がアルミホイルに包まれたパンをパクついている姿をご覧になったことはありませんか?あれが、ボカディージョです。スペインでは、特に週末にはお昼に重い食事を取る習慣があるので、夜にボカディージョというのも、大いに「あり」です。

我が家では、高校生の長男の現在通っている学校で朝8時半から3時まで授業があり、家に帰ってからお昼を食べるという時間割になっているので、学校の休み時間に食べるボカディージョを持たせています。中にはさむもので息子のお気に入りは、FUETというサラミみたいなドライソーセージの一種です。スーパーではこのように袋入りで売っていて、それを薄くスライスしてパンにはさむのですが、そとのカビのような白いものがどうしても気になってずーっと長い間買ったことがありませんでした。それが、息子がスペイン人の友達の家に遊びにいったときに、おやつとして食べさせてもらい気に入って、名前を教えてもらってはじめて買ってみたのです。一本2ユーロ弱(240円くらい?)と安くて、日持ちもするので、今ではよく買います。

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私と夫はそんなにボカディージョを食べる機会はありませんが、車で旅行に行ったときの道中で軽くお昼を済ませたいというときに、高速道路沿いのバルで食べることがあります。そんなときの私のお気に入りは、スペインオムレツをはさんだもの。スペインオムレツはこちらでは「トルティージャ」と呼ばれていますが、ほとんど中身はジャガイモだけです。日本で作られているように、ハムやピーマンなどは入っていません。また、イカのリング天ぷら(カラマレス→いかのこと)も結構いけますよ!

スペイン旅行中の軽い食事をされたいときに、ボカディージョを是非お試しください!

2009年03月18日

春ですねえ・・・

3月も中旬になり、日本では桜前線の話題が聞かれるようになってきたようですね。

スペインでは、この冬はかなり厳しい冬で、マドリードでも珍しく雪がつもった日もありました。2月の中旬頃に春のような日が続き、一度寒さがもどって、また3月に入って晴天続きで、日中の気温が20度前後の日が続いています。

もちろんスペインにはソメイヨシノなどの桜並木はなく、またお花見の習慣もありませんが、あちこちに桜に似た花がさいています。これは、運動のために朝ウォーキングしているコースにある何の木かわからない桜のような木。もう満開は過ぎて、散り始めています。

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そしてこちらは、新緑の写真。緑色の葉っぱの赤ちゃんたちが、青い空に映えてとても輝いていました。

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マドリードと日本は降水量、湿気は別にして気温などはだいたい同じくらいと考えていいと思いますが、季節の進み方はマドリードの方が早いですね。

日本にはあまりありませんが、スペインにはアーモンドの木が多く植えられていて、これもソメイヨシノにとてもよく似た花が咲きます。

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      他サイトより拝借

また、フルーツのさくらんぼ畑が、スペイン西部のValle del Jerte(バジェ・デル・ヘルテ)というところにあります。もう8・9年も前になるでしょうか、友達の家族たちと一緒にお花見に行った事があります。この木も桜と同じような花が咲きますが、ソメイヨシノよりもっと白っぽいです。Valle del Jerteは小さい山がたくさんあるところですが、満開の花で山が白く染まって、とてもきれいだったです。

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      他サイトより拝借

このさくらんぼが出回るのが5月から7月。日本よりとても安いので、よく買って食べます。

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      他サイトより拝借

2009年03月31日

修学旅行はイタリア8日間

先週まで初夏のような陽気が続いていたかと思うと、今週は冬に逆戻り。最高気温が10度そこそこでまたまたコートやマフラーを引っ張り出しています。このように、スペインの春はとっても気まぐれです。そして、この前の日曜日、3月29日の夜中にサマータイムに変更になりました。このスペインコラムコーナーの第一回目の投稿にサマータイムと気まぐれな春の天候について書いていますので、よかったらもう一度読んでみてください。http://www.spain-column.com/2006/08/ 2006年の8月の投稿となっていますが、これはイベロ・ジャパンのHPをリニューアルした時の日付で、2003年の4月に書いたものです。

現在我が家の長男は修学旅行の真っ最中です。行き先は、イタリア。実はその長男は今年の6月中旬にマドリードの大学の入学試験を控えた受験生。そんな受験生が試験まで3ヶ月を切ったこの時期に修学旅行をするということに驚きませんか?でも、日本とは違う入学試験の仕組みを知ったら納得していただけるでしょう。

まず、大学に入るための選考に使う成績は、高校2年間(スペインは、中学校が4年、高校が2年となっています)の学校の成績が6割、残りの4割が入学試験(日本のセンター試験と同じような統一試験)の成績です。入学試験が終わり、その平均点数が出た後で、希望の大学・学部に願書を出します。日本のように各学部ごとに実施している二次試験はありません。前年度までのデータで大体希望学部でどれくらいの点数が必要かはわかっているので、まったく手の届かないところには願書を出すことはありません。また、第2・3希望と出せますし、6月の入学試験でまったくいい成績が出せなかった受験生には9月に再チャレンジする機会があります。こんな仕組みのおかげで、スペインにはほとんど浪人生というものが生まれません。また、模擬試験というものもまったくなく、日本のような受験に向けて勉強勉強の毎日を送る受験生は皆無です。

大学受験はこんな仕組みですし、いつだったかは覚えていませんが、前のコラムでも書いたように、高校入試はまったくなし。おかげで、日本みたいに勉強に追われる子供たちに出る弊害もないかわりに、ヨーロッパの中でも教育水準は下から数えたほうが早いようです。フィンランドは受験戦争もないのに教育水準が高いから、スペインが教育水準が低いのは他に理由がありそうですね(笑)。

イタリア8日間の行程をご紹介しましょう。最終日にローマからマドリードに戻るのに飛行機を使う以外は全部バス移動です。まず、一日目はスペインの地中海沿岸北部のコスタ・ブラバで一泊。2日目にフランス・モナコを通過し、イタリアへ入国し、イタリア北部の街で一泊。その後、ベネチアで二泊、フィレンツェで一泊、ローマで二泊するようです。見所いっぱいの街で、気の合う仲間と楽しく旅行、本当にうらやましいです。うん十年前に九州に行った高校のときの修学旅行を思い出します。楽しい思い出をたくさん作って無事に帰ってきてほしいと思っています。

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       2007年4月にローマ旅行したときに撮ったものです。

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