メイン | 2006年09月 »

2006年08月 アーカイブ

2006年08月19日

サマータイム

マドリッド在住5年目を迎える森 茂子さんがお届けする

現地からの生情報

スペインの風土やかの地の人々の人となり、

ふっと気づいた小さな出来事などを

生活者の視点でお送りします。


HOLA! 読者のみなさん。始めまして。

マドリッドを始めとするスペインの情報を、ここでお届けします。おたのしみに!

さて、こちらは3月の最終日曜日にサマータイムに変わり、今は日本との時差が7時間になっています。でも、どうやってサマータイムに変わるか、ご存知ですか? 私もこちらに住むようになるまで考えた事もありませんでした。

実は日曜日の夜中の2時、一時間、時間を進めるんです。なあんだ、というなかれ。こうすることで、日の出と日の入りの時間がそれぞれ1時間ずつ遅くなって、サマータイムの始まり、となるわけです。今だとだいたい21時ごろまで、太陽の明かりを利用できてしまいます。


アパートからの日没風景

時間が変わる前日は、ニュースなどでさかんに変わることを言っていますが、それを見過ごしてしまうと、(特に時間の変更に慣れない駐在員に多いようですが)うっかり前の時間のまま行動してしまう人もいるようです。

レストランの予約の時間に1時間も早く行ってしまったり、そのまま月曜日に1時間早く出社したというエピソードもよく聞かれます。まあ、レストランなら大したこともないでしょうが、これが飛行機の時間となると、笑ってもいられませんよね。3月とまた冬時間にもどす10月の最終日曜日にヨーロッパを旅行する方はくれぐれも気をつけて下さい。

5月40日までは上っ張りをしまいこむな!?

もう夜の9時ごろまで明るいと、夏も近い感じがするんですが、今年の天候もちょっと気まぐれです。3月に一度、最高気温が26?7度という日が何日かあったのに、4月になってからは不安定な天候が続きました。スペインと言うと「青い空」を連想される方も多いかと思います。確かに年間降水量などを比較しても、日本の都市よりは「青い空」を拝める日数は多いです。でも、4月と11月は一応雨が多い月と言われています。

スペインでは、「5月40日までは上っ張りをしまいこむな(Hasta el cuarenta de mayo no te quites el sayo)」と言うことわざがありますが、本当に的を射たことわざです。5月40日、つまり6月上旬までは天候が変わりやすいということなのです。

去年、5月上旬、レアルマドリード対日本代表のサッカーの試合がありましたね。私はサンティアゴ・ベルナベウ(レアルマドリードのホーム)まで試合観戦に行きました。日本でテレビ放送もされたようなので覚えていらっしゃる方もあるでしょう。しかし当日はすごい雨。試合のあった夜は冬のような寒さで、真冬に着るようなコート、マフラー、手袋と完全防備で観戦したのを覚えています。

5月は結婚式が多く、また10歳を祝うカトリックの「初聖体」をうける式(いわゆる日本での七五三のようなもの)があり、スペイン人もどんな服を用意したらよいのか、悩むようです。

日本でも春は寒暖を繰り返しながら暖かくなっていきますが、こちらでは5月いっぱいころまでは急な気温の変化に気をつけなければなりません。暖かくなったからといって、あわてて衣替えをしてしまっても、またコートを引っ張り出すと言う事が結構あるのです。この時期にスペインにいらっしゃる方は、暑くてもまた少々寒くても大丈夫なような服装を工夫して用意してきてください。


森 茂子 1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

2006年08月20日

ベッカムが来た!

ベッカムがマドリードに来ました!

正式な契約書へのサインとレアルマドリードのユニホームを着ての記者会見。もちろん、日本からもテレビ局が来ていたと、こちらのニュースでニュースになっていましたので、皆さんもご存知でしょうが、背番号は23番。記者会見場で発表になるや否や、レアルマドリードのオフィシャルショップでは23番のユニホームが並び、早速買う人もいらっしゃったとか。

確かにGuapo(カッコいい)なので、気になる選手の一人ではあったのですが、こうも騒がれていると、へそまがりな私としてはちょっとひいてしまうのです。とはいえやっぱり気になって…(笑)


レアルのホームスタジアム、サンティアゴ・ベルナベウ(Santiago Berunabeu)

チャーター機でマドリード近郊の軍の飛行場に降り立ち、警察に護衛されての車での移動、また、超豪華なホテルの部屋にご宿泊。今までの超大物選手と言われた、ジダンやロナウドもここまでの要人扱いはありませんでした。

記者会見後のレアルマドリードの練習場でユニホームを着て、ファンの前で挨拶をしたとき、なんと厳重な(?)警備をくぐりぬけ一人の子供がベッカムのそばにかけよったそうです。ベッカムに抱っこしてもらい、おまけにユニホームまでもらっちゃって…。もし、これが日本だったら…ベッカムに近寄るまでに逮捕じゃなくて、取り押さえられていたでしょうね。

去年のロナウドの時もくぐりぬけてユニホームをもらった兄弟がいたとか。このエピソードだけでも、スペイン人が子供に優しいことがおわかりいただけるでしょう。今回のマドリード滞在は2日だけで、休暇にはいり、7月後半に本格的にマドリードに移住するということです。そして、その住むらしいという家が我が家から車で約10分のところ。また身体検査を受けた病院は、正にいつも我が家が通っている病院!!ひょっとしたらひょっとするかもって、ちょっと期待しています。なんて、ベッカム夫妻がその辺のスーパーで買い物とかするわけないでしょうか(笑)


スタジアム隣のショッピングセンター内のオフィシャルショップ

フィーゴ・ジダン・ロナウドが居ながら、最後まで優勝を確実にできなかったレアルマドリード。ベッカムはこのチームで活躍できるのか、いろいろな意見はありますが、その辺でばったり会うのは無理としても、一度は生ベッカムが見てみたいと密かに思っている私です。どうして密かにかというと、実は我が家はバルサファン一家だからです。はい。皆さんも、マドリードにベッカムを見にいらっしゃいませんか?


森 茂子
1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

2006年08月21日

タンジェ(モロッコ)一日ツアー

憧れのモロッコ!

クスクスの誘惑に負けた友人(笑)の一言で

タンジェツアーの始まり始まり


「ああ、またクスクスが食べたい」

セマナサンタの休暇に一緒にコスタデルソルへ行く計画を立てていた友人のこの一言で、タンジェ行きの計画が始まりました。彼は、スペイン留学時にモロッコ旅行した時に出会ったモロッコ人の家でご馳走になったそのクスクスの味が忘れられないと言うのです。しかも、彼の家族はこの秋に日本に帰る事が決まっており、モロッコへ行くにはこのチャンスしかないというのです。


コスタ・デル・ソルの海岸。リゾートの王道かも。

常々モロッコへ行ってみたいと思っていた私は、即、賛成しました。マラガ近くのベナルマデナのアパートメントで4泊5日の日程で滞在する予定でしたが、1日をなんとか日帰りで行けそうな、タンジェに行くことにしました。彼の奥さんが船に弱いということで、なるべく短い時間でアフリカ大陸へ行ける船をさがしたところ、イベリア半島の南端のタリファから35分でタンジェまで行く高速船を見つけました。(この船はヨーロッパ在住の証明書がないと乗れません。日本在住の方はアルヘシラスから70分の高速船があります。)

当日は雨が降ったりやんだりの、不安定なお天気。冷たい風に震えながら、切符を買いに行ったお父さん達を待っていると、1日ツアーの申し込みも済ませたというのです。やはり、子供連れで言葉の通じない国に行くのは不安があり、現地でガイドを雇おうとしていたのですが、その船会社が1日ツアーを出していたと言うので、それに申し込んだらしいのです。しかも、船の往復運賃+1.5ユーロで。それで、現地のバス代・ガイド代・昼食代込みなのです。なぜか、子供の乗船券は半額なのに、このツアー料金は大人といっしょ。子供料金はかなり割高で納得いきませんでしたが、まあ仕方ないかということになりました。

海はかなり荒れていて、予定の35分をはるかにオーバーして、タンジェに到着しました。船に弱いといっていた彼女はちゃんと酔い止めを飲んでいたので大丈夫だったのですが、35分だから平気とたかを食っていた私が、酔ってしまいました。へろへろになりながら船を降りると、いましたいました、自称ガイドと思われるモロッコ人男性の群れが。それを横目に、ツアー申し込みをした人たちはバスに乗り込みました。数時間のアフリカ大陸ツアーの始まりです。

駆け足のアフリカツアー

今日のツアーの予定などを聞きながらバスに揺られ、すぐに最初の訪問地、カスバ(要塞跡)に到着です。保存状態もよくないので、建物自体はそれほどたいしたこともないのですが、一通り見学が終わったところで、なんとへびと写真撮影タイムがあったのです。何を隠そう、私は世の中で一番へびが嫌いで、まったく実物を見られませんでしたが、子供達がへびを首にまいて写真をとってもらったのです。おお、今思い出しただけでも、気持ち悪いです。

興奮がさめないまま、ご一行様は旧市街のメディナに入っていきました。2?30年も昔にもどったような街は、わたしにとってはとても興味をひくものでした。ガイドさんのおかげで、迷うこともなく進んでいけるのですが、ここでいろいろ見てみたいなと思ってもできないのが、ツアーの悲しいところ。きょろきょろしながら、昼食をとる予定のレストランに着きました。

レストランでは、民族音楽と舞踊を楽しみながらの食事で、シシカバブと念願のクスクス、アラビアパンにミントティーと甘いお菓子が出ました。これに飲み物付きです。残念ながら十数年前に食べたクスクスほどではなかったということですが、まあなかなか美味しかったです。

食事後はふたたび、メディナへ。今度は絨毯やさんと薬屋さんに連れて行かれます。さすがに絨毯やさんでは買う人も有りませんでしたが、薬屋さんでは単価が安いこともあり、結構な売上げだったようです。こういう私もついついいろいろと買ってしまいました。何を買ったかというと、乾燥ミントティー、鼻からにおいをかくだけで治る頭痛薬(一回試しましたが、本当に治りました。)、お肉にまぶすスパイスなどなど。その他、香水系もありました。面白いのは、これらすべて、説明付きで試させてくれるのです。例えば、ミントティーが一袋、1ユーロ。安いのでついついおみやげにと買ってしまうんですが、よく考えてみれば、高い買い物だったかも。現地の人たちにとっては1ユーロはすごい金額でしょうから。こういう店からのマージンがあることで、ツアー料金が安くなっているんでしょうね。



ツアーの中に組み込まれている買い物タイム。絨毯屋さんと薬屋さん。
座りながら説明を聞くので、いい休憩にはなりますが…

タンジェでは現地通貨はまったく使いませんでした。メディナを歩いていると、お土産物の押し売りがやってくるのですが、その人たちもユーロでオッケーです。でも、そのしつこさと言ったらものすごいものがあります。別にほしそうなそぶりを見せなくても、何度も声をかけてくるんですから、もし、ちょっとでも興味をしめそうものなら、大変です。まあ、値切るの楽しいんですが。

最後は再びバスにのって、タンジェの街の高台の方へ。ここで、ラクダにのって写真撮影です。一回乗るだけで、たしか1ユーロ。高い気もしましたが、まあ、ラクダに乗れる機会もそうそうないので、こどもたちを乗せて写真をたくさんとりました。

約5時間あまりのタンジェツアー。本当にあっと短い時間でしたが、モロッコの一部を垣間見ることができました。今度は広大な砂漠でラクダに揺られてみたいと思っています。


森 茂子
1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

2006年08月22日

大掃除のいらない家

ホームドラマにでてくるような

ため息の出るほど美しい家

センスとたゆまぬ努力(掃除)のおかげ?



皆さん、テレビのアメリカなどのホームドラマで素敵な家が舞台になっているのをご覧になられたことがありませんか。あれは、ドラマのために作られた家なのですが、もちろん貧困層の家庭は例外として、欧米人の家庭の多くが、概ねあのようなものに近い、素敵な美しい家に住んでいるのではないかと思います。スペイン人も例外ではなく、私が今まで訪れたことのある家のほとんどが、ため息がでるような素敵な家(マンション)でした。

スペインの観光地ではない歩道などでは、あまりの汚さに本当に気分が沈みこみます。食べ物の袋・タバコの箱・すいがら・犬の糞等々、どうしてこうも汚いのかと、情けなくなるほどです。スペイン人は別に汚れていてもかまわない人たちなんだと思っていましたら、自分達の家の中だけはすごく美しくしているではないですか。


磨き上げられたサロン

美しいのは、家具・調度品のセンスが良いことに加え掃除を徹底しているからだと思います。生活していると家が汚れていくのは当然のことですが、汚れたらこまめに掃除していく、そして、子供のころから使ったものはすぐに片付ける習慣がつけられているおかげで、家の中が整頓された状態に保たれるようです。子供がいる家庭では、特に子供部屋などちゃんと片付ける事は無理だと思いがちですが、この写真のように子供自信にちゃんと整理整頓をする習慣をつけさせれば、毎朝この状態で学校に出かけるというのです。もちろん、収納や飾り棚などは親の方でしてあげなければならないですけど。

主婦が一番頭を悩ますのは大掃除ではないでしょうか? けれどスペインでは大掃除など全然必要ないのです。日頃からこまめに掃除しているので、まとめて大掃除する必要が全くないのです。

私の住むマンションの知人の家も例外ではなく、いつも美しくしているので、どうしてかと尋ねると、別にこれが全く普通だという感じでした。ただ、週に3時間ずつ2日、お手伝いさんに来てもらっているということです。お手伝いさんというと、日本ではかなりのお金持ちの家でしか雇わないですが、スペインでは気軽に雇っているようです。ほとんどが南米やモロッコからの出稼ぎのための移民の女性で、安いということもあるのでしょう。家事の他に、子供の世話のために雇っている家庭も多くあります。このお手伝いさんのおかげで、だいたい月1回やるという窓拭き掃除も苦にならないというわけです。


洒落た寝室。

自分の家がきれいになっていると、人に見てもらいたいんでしょうね。驚くのは、居間だけではなく、他の部屋も全部見せてくれるんです。今回このコラムを書くにあたって、それほど親しくはない知人に家の中の写真を撮らせてくれと頼んだんですが、寝室やバス・トイレまで全部撮らせてくれました。全く日本人とは違いますよね。(笑)

旅行者の方はなかなかスペイン人の家庭を訪ねることはないでしょうが、機会があったら、本屋さんなどでインテリアの本を探してみてください。結構豊富にあります。素敵な部屋やキッチン・バストイレがいっぱいです。


森 茂子
1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

2006年08月23日

コンスエグラへ

2002年12月。スペインでは6日が憲法の日、8日が聖母受胎の日の祝日で子供たちの学校はもちろん連休、大人たちも連休にする人が多いです。その年は特に旅行の計画も立てなかったし、お天気もよかったので、気がかりだった年賀状用の写真撮影の為にコンスエグラへ行くことにしました。

我が家から車でM40(マドリード環状高速)、A4(アンダルシア街道)を飛ばして約1時間半、右側に小さく風車が見えてきました。A4を右にそれれば、もうコンスエグラはすぐそこです。蛇足ですが、マドリードの高速道路はほとんど高速料金がかかりません。今回の移動も140キロほど走っても高速料金は全くゼロです。これとは逆に日本の高速料金は本当に高いですよね。

コンスエグラ村の小さな住宅街の中を抜けて、小高い丘を登っていくと、風車が立ち並ぶところに出ます。駐車場は特にありません。一番奥まで行き、風車の横のスペースにそこに車を止めます。

コンスエグラに来るのはこれで3回目。その内の一回は友達が日本から来て一緒に行ったのに、なんとコマーシャル撮影の為に丘の下で上には登れないと止められてしまったのでした。まあ、こんなことは年に1回もないんでしょうが、本当に運が悪かったです。

丘にあるのは11基の風車と下のほうに古城がひとつ。日本の観光地にありがちな変な音楽も流れていなくて、聞こえるのは風の音だけ。この日は、写真で見ていただけるように本当にいいお天気だったのですが、風がかなり強かったのであまり外で景色を眺めていられませんでした。当たり前のことですが、風の力を利用する風車ですから、風の強く吹く所に作られているんですね。

風車の中で2つほど中に入れるようになっています。一番奥の風車は、たしか入場料(一人0.60EURくらい)を取られたように思います。1階にちょっとしたみやげものを置いていて、2階へ上がると博物館のように粉引きの機械が見られます。ここのおじさんが片言の日本語を自慢げに話しかけてきました。帰る間際、ちょうど切らしていたので、飾り気もない小さいビニール袋に入れてあるサフランを3EURで買いました。このあたりは、サフランの栽培がさかんで、まわりにサフラン畑がたくさんあるそうです。毎年10月の終わりにはサフラン祭りが開かれ、サフランの雌しべ取り競争や民族舞踊、郷土料理が楽しめるそうです。一度行ってみたいなと思っています。(毎年、土日に合わせているようです。2004年は10月29?31日)

この回、了。


森 茂子
1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

2006年08月24日

スペイン王室の新メンバー

スペイン王室の新メンバー

レオノール王女殿下がお披露目されました。

将来のスペイン女王陛下!?かも…


2005年11月6日、マドリードのよく晴れた空の下、スペイン王室の新メンバーが報道陣の前に披露されました。10月31日に誕生した、フェリーぺ皇太子夫妻の長女、レオノール王女です。本来、スペインでは出産後3?4日で退院となるのですが、今回の出産は帝王切開によるものだったので、1週間後の初御目見えとなったわけです。

スペイン王室新メンバーのお披露目

スペイン国王、フアンカルロスにとっては、7人目の孫。しかし、将来スペイン女王となるかもしれない、このレオノール王女の扱いは特別なものとなるでしょう。スペインの現憲法では、女子にも王位継承権がありますが、男子に優位があります。よって、フアンカルロスには3人の子供がおりますが、第3子で男子であるフェリーペが王位継承第1位となっております。そのフェリーペ皇太子夫妻の第1子に女の子が誕生した後、同性愛者の結婚を認めるなどの改革を進めている現社会党政権は、男女平等の観点から男子の王位継承権の優位をなくす方向で憲法改正の可能性を発表したそうです。フェリーぺ皇太子夫妻は、37歳と33歳で、まだ結婚1年半。子供は帝王切開の後でも、最低2人最高5人と発表しているので、今後男の子を授かる可能性はまだまだあり、レオノール王女がスペイン女王となる日が来るのか、要注目です。


スペイン王宮

レオノール王女の母、つまり、皇太子妃レティシアについて、皆様はどのくらいご存知でしょうか?日本においては、イギリス王室の話題は大きく取り上げられますが、その他の王室のことはあまり知られていませんよね。現に私も、スペインに来るまでは、例えば現国王に何人の子供がいるのかさえ知りませんでした。でも、9月まで開催されていた「愛知万博」にフェリーぺ夫妻が訪問されたので、その時に何かしらお二人が話題に上ったかもしれません。

皇太子妃は、婚約発表の少し前まで国営放送の夜のニュースキャスターをしていたのです。婚約発表は、2003年の11月1日。いつも見ていたニュースのアナウンサーが皇太子と婚約というニュースはかなり驚きでした。離婚経験があったにもかかわらず、知的で美人だということで、スペイン国民は大いに祝福したものです。結婚式が翌年の5月、そして今年、長女が誕生しました。

皇太子が、知的な職業をもった民間人をお妃と選んだ、第一子が女の子だったという共通点がある、日本皇室とスペイン王室。雅子様はまだご病気から完全回復と言えないご様子ですが、日本皇太子妃もスペイン皇太子妃も結婚前の経験を活かして、大いに活躍していただきたいと願っております。


アルムデナ


森 茂子 1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

2006年08月25日

スペインのクリスマス

イブから1月6日までのNavidad

べレン人形を飾るスペインのクリスマス

皆様も、どうかよいお年を…


11月の末ともなると、スペインにもヨーロッパ大陸からの寒気が入り、マドリードも随分寒さが厳しくなります。この頃から、クリスマス気分が大いに盛り上がってきます。マドリード市内のイルミネーションが始まり、マヨール広場もクリスマス用品を売る市場に変わります。


マヨール広場

スペインでのクリスマスも、今年で8回目になりました。マドリード在住1年目のクリスマスの時は、スペインのクリスマスが、今までイメージしていたクリスマスの過ごし方と違うことに驚いたものです。
日本でのクリスマスは、クリスマスツリーにサンタクロース、生クリームたっぷりのデコレーションケーキが欠かせませんよね。しかし、ここでは、今でこそ他の国の風習を取り入れて、クリスマスツリーを飾る家も増えてきているようですが、伝統的なクリスマスの飾りは、ベレン人形です。
キリスト降誕の物語の登場人物を、箱庭風にして飾るのです。中には、水車小屋を本物の水を通して作る家もあるとか。それらのベレン人形やまわりの家などのグッズを売る小屋やその他の飾りを売る小屋がマヨール広場にできているのです。


べレン人形

そして、24日の夜の子供たちのお楽しみサンタクロースは、これもまた、最近ではスペインの家庭にも来る(?)ようになったのですが、伝統的なのは、東方三賢人(los Reyes Magos)が1月5日の夜に、プレゼントを持ってくるのです。

この翌日が、「主顕節」という祝日なのですが、クリスマスイブからこの日までが、スペインでのクリスマス(Navidad)になります。だから、クリスマスの飾りつけも、1月6日まで飾っています。

日本のクリスマスケーキのようなものは、こちらではクリスマスにはまったく見かけません。クリスマスに欠かせないお菓子は、トゥロン(アーモンドや椰子の実を砂糖や蜜で練り固めたもの)とマサパン(アーモンドの粉を砂糖と卵白で固めたお菓子)。11月の後半になると、どのスーパーマーケットもこれらのお菓子がたくさん並べられ始めます。私は、生クリームとイチゴのケーキの方がおいしいと思いますが。。。このクリスマスケーキって日本だけなんでしょうか?

クリスマスイブ(Noche Buena)の夜は、カトリック信者が多いスペインでは最も大切な夜で、親戚が集まってお祝いします。この夜の食卓には、第一のお皿にえび・カニ・さまざまな貝類などの魚介類、第二のお皿に子羊肉や七面鳥を料理するようです。この日は、若い子たちも、友達や恋人と出かけるのではなく、家族と一緒にお祝いし、敬虔な信者は、深夜から始まるミサに出ます。


時計台

大晦日(Noche Vieja)の過ごし方もご紹介しましょう。大晦日も家族(親戚)で集まって、夜にご馳走を食べます。そして、年が変わる12時には、プエルタ・デル・ソルにある警察署の時計台の鐘の音に合わせて、これはテレビ中継がありますので、ソルまで出かけない人はテレビの放送を見ながら、12個のぶどう(マスカット)を食べるのです。そうすると、新しい年を幸せにすごせると言い伝えがあります。日本の年越しそばのようなものですね。

この鐘の音は、普通の時報のテンポで鳴るので、早食いに慣れていない人は、あらかじめ皮と種を除いて準備しておかねばなりません。最近では、ちゃんと皮と種を除いたぶどう12個入りの缶詰も出ているんですよ。ぶどういっぱいの口のままで、スパークリングワイン(Cava)で乾杯、その後、ディスコに出かけたりして、大騒ぎします。

スペインでの年末年始も8回目となると、そろそろ日本でのお正月が恋しくなってきています。大騒ぎの大晦日もいいですが、こたつに入りながら静かに除夜の鐘を聞くというのもいい過ごし方だと思います。今年もあとわずか。皆様良いクリスマス・お正月をお迎え下さい。


森 茂子
1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

2006年08月26日

タバコ天国から変身できるか?

意外と多い、スペインの喫煙人口。

反タバコ法の施行で禁煙スペースが激増。

旅行者の皆さん、お気をつけあれ。


全世界傾向で嫌煙ムードが高まる中、ここスペインでは喫煙者の多さが非常に目につきます。女性、しかも子供を持つくらいの年齢の女性の喫煙者が多いのが気になります。政府は「タバコは健康を害する恐れがある」というさまざまなキャンペーンをかなり前から行っているにもかかわらず、喫煙者数は一向に減少していませんでした。タバコをやめて少し長生きするより、今吸いたいという気持ちの方が大事なのでしょうか?ラテン民族にとってその理由が大きいのでしょうが、タバコの値段が他のヨーロッパ諸国よりはかなり安いようで、それも喫煙者が減らない理由なのかもしれません。

そこで登場したのが、2006年1月1日から施行されている、反タバコ法案です。この反タバコ法案では職場での喫煙を一切禁止、また喫煙スペースを設けることも禁止されているので、勤務中、タバコを吸うときは建物の下まで降りて、屋外に出なければならないというように、かなり厳しいものとなっています。旅行者の皆さんが利用されるホテル、バルやレストランはどうなっているのでしょうか?


ケンタッキーの禁煙ビラ

100平米以上のレストランでは全体の30パーセントを超えないという条件で喫煙スペースを設けることが許可されています。100平米以下のバル・レストランでは、経営者が禁煙か喫煙可かを決め、喫煙可の施設には18歳未満の入店が禁止されます。そのため、入り口のところに、その施設は禁煙か喫煙可かがわかるように張り紙がしてあるはずです。また、ホテルの場合は、30パーセントまで喫煙ルームを設けることができるということです。

2005年の年末は、あと少しで職場、あるいはバルでタバコが吸えなくなる、と愛煙家には耳の痛い話題で持ちきりだったのですが、結局、年が明けてみると、喫煙可のバルの方が多いようで(あるデータによると約80パーセントは喫煙可だそうです)、政府が考えた今回の喫煙者減少政策が成功となるのか、早くも疑問の声が上がっています。


禁煙看板

今回、このコラム用の写真撮影のために、グランビアの飲食店の入り口を見て歩いたのですが、ファーストフード店などが多いこの地域は、禁煙のところが多いようです。タバコを吸わない人はどこでも気軽に入れますが、喫煙者の方はお店に入るときは必ず確認してからお入りください。


森 茂子
1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

2006年08月27日

いざバーゲンへ!

スペインのバーゲンシーズンをご存知ですか?

アウトレットショップも続々登場。

シーズンにあわせて、ぜひスペインでお買い物を。


真冬や真夏にスペインに旅行されたことがある方は、お店と言うお店のショーウィンドウに「Rebajas」と張られているのを見られたことがあると思います。そう、ご想像の通り、バーゲンのことです。このバーゲン開催日は例年決まっていて、冬は、前々回のコラムで書いたスペインのクリスマス(Navidad)が終わる1月7日から(最近は2日から始める所もあります)2月いっぱい、夏は7月1日から8月いっぱいとかなり期間が長くなっています。バーゲン開始直後はどこのショッピング街も人で人でいっぱい。スペイン人も日本人と同じくバーゲン好きなのが分かります。このスペインでのバーゲン、洋服などにとどまらず、タオルや食器や家具なども値下げするので、我が家も多いに利用しております。


カンペル。マヨルカ発祥の靴専門店。

日本にはたくさんの種類のデパートがありますよね。しかし、ここスペインではデパート業界はただ一社、El Corte Inglesがあるのみ。さすがに品揃え、質はほかのスーパーに比べるとよいのですが、デパート業界で競争がないためか、値段は高いし今一つ洗練されないという気がしているのは私だけでしょうか?

スーパーマーケットはたくさんあります。大体の店舗は郊外に大きな駐車場とともに作られています。スペイン人もアメリカ人のようにまとめ買いをする習慣があるようで、大きなカートに山盛りに品物を入れているが多いです。金曜日の夕方や土曜日などはレジでかなりの時間、待たされるのを覚悟していないといけません。


レバッハス(バーゲン)の巨大看板

そういう巨大スーパーマーケットがあちこちにできている一方、昔ながらの市場、メルカードも根強く残っています。バルセロナのサン・ジュセップ市場のような有名な市場はマドリードにはありませんが、各地にあるので一度覗いてみてください。色とりどりの野菜がきれいに並べられ、とてもきれいです。

日本でも最近かなり人気があるように、スペインでもここ数年の間にアウトレットショップが次々とできてきました。我が家の近くにある、ラス・ロサスにあるアウトレットのショッピングセンターには、靴のカンペル、革製品のロエベ、バーバリーなどその他いろいろな有名メーカーのお店が建ち並んでいます。ちょっと遠いのが旅行者の方には不便ですが、特にバーゲン時期は行く価値があるかも知れませんね。


森 茂子 1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

2006年08月28日

セマナ・サンタ

カトリックの国、スペイン全土で行われるprocesion

優しいスペインの人々の根源に流れる

カトリックの精神をふと感じる日…



移動祝祭日

セマナサンタは毎年3月22日から4月24日の間にあり、カトリック暦によって毎年変わるので、「移動祝祭日」と言われています。今年は、聖木曜日が4月13日、翌14日が聖金曜日にあたりました。この聖金曜日の1週間前くらいから学校などは休みに入ります。約10日間ほど春にある休みなので、ちょうど日本の春休みみたいなものですが、このセマナサンタ明けから6月23日ころに始まる夏休みまでがスペインでは3学期になります。


セマナサンタの風景1

このセマナサンタには教会から聖像(キリストやマリア様)を出して行列(procesion)を行います。セビリアのものが有名ですが、スペイン全土の各地で行われています。おそろいの服を着た信者たちが太鼓やトランペットの音に合わせて先導します。この服は地区によって違うのですが、中にはとんがり帽子に目のところだけ開いているものがあったりして、独特な雰囲気を出しています。また、聖像は山車に飾りとともに据えられるのですが、これはかなりの重さになるそうで、それを数十人の信者の頭や肩に担いで練り歩くのです。毎年テレビでこれらのprocesionの模様が放送されます。


キリスト像の行列(procesion)

このprocesionに参加する人たちはもちろんのこと、見学する人たちも、この行列を騒いで楽しむというのではなく、あくまでも宗教心から行動しているようです。マリア様の像を眺めては涙する人もいるとか。最近ではスペインでも宗教離れが多くなっていると言われていますが、宗教に大きな関心を持たない日本人(私)にすれば、やはりスペイン人はカトリック国だなと思うことが多くあります。このセマナサンタの行事もそのひとつですが、他に、学校の教科に宗教(カトリック教)があることです。もちろん、カトリック信者ではない生徒のために替わりの科目も用意されています。また、約9歳で初聖体拝領の儀式をするのですが、その準備のために教会においてある一定期間公教要理の講義を受ななければならないようです。

そのおかげもあるのでしょうか。スペインに来て間もないころは、スペイン人が弱者に対してすごく優しい民族だなと感心したことがしばしばありました。なんといっても、子供に優しいですね。それに、息子の通う学校に障害を持つ生徒もいるのですが、回りの配慮で一緒に学校での生活を楽しめている様子がうかがえます。またまた、地下鉄などで見かけるミュージシャンや物乞いたち。日本ではまったく見かけないようなこの人たちは、ここスペインでは少しでも小銭を分けてくれる人がいるから、生活していけるのでしょう。

セマナサンタを終えて少しずつ夏に向かう日に私が感じたことでした。


森 茂子 1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

About 2006年08月

2006年08月にブログ「スペインコラム」に投稿されたすべてのエントリーです。新しい順に並んでいます。

次のアーカイブは2006年09月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type